「基礎力強化」で理解できる文法を増やせ!

Jan 14, 2021/ 更新日:Feb 17, 2021

理解できる文法を順次、増やしていこう!

中学・高校の英文法を学ぶうちに、いくつか定形表現を含め、イディオムなどの文法無視の「覚えるほかない」ものに出くわすことと思う。

もちろん、出会ったら覚えるほかない。 日本語も漢語由来や、西洋由来の言葉や表現など、覚えるほかないものは数多くある。英語もそうである。突き詰めれば、フランス語由来や、ラテン語由来の表現など、英語学者には楽しいものかもしれないが、われわれのように使いこなすことを目的としている者にとっては、覚えるのが一番近道である。

英文法を、本ページの目的に沿うかたちで学ぶにはコツがある。もし、文法を学習するも目的が学校に入る目的なら、問題集を間違いなく解答できるかがトレーニング度達成の目標になる。

本ページでは、英語を使う、つまり、読んで書いて話せるようになるために英文法を学ぶという姿勢である。英文法を学んだことにより、聴き間違いが減り、書き間違いも減り、意味の通じない語順で話さないレベルに達しなければ、学ぶ意味が見いだせない。

「使える文法」は、英語を「話す」ときと「書く」とき(つまり、アウトプットのとき)に使える文法力のことだ。簡単に文法をまとめれば、「単語をどのように並べるか」というのが文法である。 アウトプットするとき、自分の伝えたいことを正確に表現するためには、単語を文法通りに並べなければならない。「使える文法」とは、「話す」「書く」能力に直結するのだ。

一方で、「理解できる文法」というのは、英語を「読む」ときと「聞く」とき(つまり、インプットのとき)に必要となる。単語が理解できれば、言いたいことはなんとなく理解できるかもしれない。しかし、相手の伝えたいことを正確に理解するためには文法を理解しなければならない。「理解できる文法」とは、「読む」「聞く」能力に直結するのだ。

英語の4技能(読む・聞く・書く・話す)を効率的に向上させていくために、「使える文法」を固めつつ、「理解できる」文法の幅を広げていって頂きたい。

英文法の学習方法

体を使って英文法を血肉とせよ!

試験のための英文法であれば、「頭」を中心に働かせて鍛えるのが正解だ。というのも、試験会場では、口を動かしたり、手でゴソゴソしたりすれば、不審者扱いされ、カンニングと誤解されかねない。そのため、トレーニング段階で頭だけで解答できるようにしておくのは理にかなっている。

しかし、実践向けの英文法となると話は別だ。「頭」だけでなく、「目」「耳」「口」「手」を使って体全体を利用すべきである。

学習する文法項目が含まれた例文を「読み」、「聞き」、「発音」、そして「書く」ことを繰り返すのだ。特に「書く」という作業を軽視しないようにしよう。 場合によっては、書かなくてもワープロソフトなどでタイピングできれば、記憶に定着するという考えもあるので、それも良いかもしれない。

英単語の学習は、ようは力づくであっても頭に叩き込むことで強化される。 しかし、英文法は単語やその派生語の組み合わせと並べ替えなので、覚えるとなった場合その数は容易に天文学的数字に到達する。

そのため、文法の学習は理解して、その理解を頭に叩き込むほうが近道である。 コツとしては「頭」を使って学習するのが身につきやすい。 しかし、冒頭にも触れたが、理解しようにも理解できない背景のある部分が出てくる。 その部分はつべこべ言わず、覚える作業に徹する方が良い。頭では理解できていなくても、とりあえず覚えておくのだ。

学習の際、英文法書を読んで理解できたとしても、英語を聞いたときに英文法力が活用されているとは限らない。例文を読んで理解できたら、次に「聞いて」理解できるようにしよう。加えて、自分でも発音し、書いてみることで4技能の向上へとつなげるのだ。

たとえば、”They” の後に “be” 動詞が続くとしたら、”are” か “were” が普通であり、”is” はありえない。もし、耳で “They” の後に “is” が聞こえたら何かおかしいと感じるリスニング力が身につくことが目的である。