英会話学校は使えるのか?
Mar 8, 2021/ 更新日:Mar 8, 2021
英会話学校を利用すれば、学習が進むのか?
当サイトの立ち位置としては、英語を学ぶために、英会話学校に通うということについては積極的には勧めていない。英語を使えるようになりたいなら、いわゆる英会話学校に通うという学習法は奨励できるものではない。
気休めに外国人と話したい、慣れたいというのなら、ぜひご自由にというように応えるが、英語をマスターする英会話学校通いというのは、ベストな選択とは言えないからである。
英会話学校については、当サイトは良くもなく悪くもなく、というのが本音のところではあるが、消費する軍資金を考えるとオススメしていないというのが、ズバリ結論である。
英語学習の軍資金はどう使うべきか?
英語学習者としては、日本国内で英語を学習しようとしても、まわりに外国人が溢れておらず、その外国人がまともな英語を話してくれない限り、効果はあまり期待できない、と考えるのが普通である。
そして、安直な英会話学校に飛びついてしまう。かつては駅前留学などの言葉が流行ったことがあるが、駅前に高額な家賃は支払って教室を開き、適当な外国人を雇用するコストを計算すれば、当然そこでの授業料は高くなる。
その授業料に見合うリターンが、学習者に返ってくるのだろうか。 英会話学校に通わずとも、独学ベースで同じ効果を得られないものなのか。
英会話学校は何をしているところなのか?
英会話学校は、端的に誤解を恐れずに言えば「ネイテイブスピーカーの寄合所」である。口汚く言えば、「現状では英語を話すことぐらいしか取り柄のない人」を集めて金儲けに利用しているのである。
ひどい言い方だなと感じる人が多いだろう。しかし、現状を観察してみると良い。英会話学校で教えている講師は、基本的にはプロの教師ではない。外国人講師なら、何かを日本で学んでいる、行っている、遊んでいるついでのアルバイトであり、それが日本人講師であっても基本変わらない。 そのため、教授職にあるという誇りなど持ちようもなく、マニュアルに従ってカリキュラムを進行させる程度のことしかしない(権限がない)。
その証拠に、彼らは本業(留学生なら授業、DJならライブ)を優先して、よく代行を立てて授業を欠席することが多い。「今日の残りは次回の初めにやるわよ」といいつつ、次回の授業には別の講師が行うというようなケースは普通にある。ある意味、経営者側の運営コストを考えれば当然である。得体の知れない外国人の雇用にはリスクがあり、適当な学校や仕事のビザを持っている人を雇うことになる。なぜ、在日外国人が英会話学校で講師をしているかといえば、端的に言えば彼らの生活のためである。英語を教えたいわけでもないが、日本ではそれぐらいしか取り柄がないから、それを使って本業を続けるために日銭を稼いでいるのである。
英会話学校はどう使うべきか?
この事情がよくわかっていれば、英会話学校を利用できる人は利用できる。
授業が予定通り進まない、テキストが未消化になっている授業などあれば、授業終了後に徹底的に問い詰めるというような利用ができる人なら、利用価値はあるはずだ。もちろん、講師には、どうのこうのの権限はないだろうから、学校の責任者に然るべき対応も逐次求めるような、「クレーマー一歩手前の利用者」にならなければ、モトはとれない。
何度も言うが、英会話学校の講師はシロウトである。大学の外国語担当の外国人講師の格下の廉価版でしかない。受講生は、一発の授業毎に勝負するつもりで利用しなければ、本当の利用価値は生まれない。お気に入りの講師がいたとしても、次回の授業にはもう来ないかもしれない。
大半の講師はお遊戯気分で授業を行うことが多いので、積極的に講師を困らせるような質問をしてみよう。例えば、“I played with school officials.”などと話し始めた場合、生徒を笑わせようという意味で講師が言ったのではなければ、「学校の担当者って子供なのか?」としっかり突っ込んでやらなくてはならない。「担当者が子供みたいに細かいこと言うので困ったよ」みたいな意味がないのであれば、少し担当者を低く見ている印象を受けるからである。
嫌な受講生になってしまうかも知れないが、毎回講師と上品に口喧嘩する程度であれば、英語力と会話力が磨かれるメリットはある。
英会話学校の具体的な弊害を確認する
英会話学校通いを奨めないのは、もう一つ理由がある。 対人で利用するのが前提の英会話学校は、必要以上に時間を拘束されるのだ。
従業が始まる何分前に着席するだとか、通学の時間なども考慮すれば恐ろしく時間を費やしていることに気づくはずだ。
オンラインの英会話と比べてみると、いかに無駄が多いかわかる。
「外国人に慣れること」が目的だとするのなら、その浪費時間も意味があるかもしれないが、皇居の周りを彷徨く外国人に声をかけても同じことで、そんなことにお金と時間を費やすだけの価値があるのかを再考することをオススメする。
大多数の英会話学校の目的は「受講生に英語をマスターさせること」ではない。受講生をいい気分にさせて、英会話学校にお金を投資させることだ。本気で英語をマスターしたいという学習者に対して、一週間で90分程度(60分のこともある)の授業2回ばかりで、どれほどの英語力になるのか考えよう。
学校に通っただけで、英語を学んでいる気になり、いい気分になってしまったら、カモにされている可能性を疑ってみよう。 「講師以外の外国人に、意思疎通できるような会話ができるようになったか」など、チェック項目はたくさんある。
それでも、英会話学校に通いたい人は?
当サイトでは奨励していないとはいえ、英会話学校が弊害ばかりかといえばそんなことも言い切れない。
英会話学校そのものに値打ちがあるわけではなく、「英会話学校に通うという意志」があるということについては、モチベーションの維持という意味がある。 そのために、安くはない金額を投資するのだから、それなりの裕福な家庭か、スポンサー、もしくは自身の経済力が必要だ。
モチベーションの維持に主眼を置くなら、できる限りプライベートレッスンを選択するべきだろう。プライベートレッスンには人により、向き不向きがあるので体験して嫌ならやめれば良い。
グループレッスンは避けよ!
くどいが、当サイトでは英会話学校に通うということは奨励していない。 そんなことをせずとも、効果的な学習方法があるからである。
しかし、社内で強制されるなど、英会話学校に通うということが前提なら、グループレッスンを受けるのは賢明ではない。多くの学習者、特に英語を使えるようになりたい人は、プライベートレッスンを選ぶべきだ。
プライベートレッスンの方が英語に接する時間が増えるから、直接ネイティブに教えてもらう機会が増えるから、などというのが主な理由ではない。
グループレッスンをススメない最大の理由は、他の日本人の日本語アクセント付きの英語を耳に入れてしまうからである。特に英語脳を獲得しようとしている段階では、足を引っ張りかねない雑な行為になる。
初〜中級者で、新しく「英語の音」を耳に入れてきたにもかかわらず、変な発音に影響されて自分の脳を再度混乱させるような事は、避けるのが賢明である。
また、英会話喫茶や英会話クラブなどのように、一人ネイティブの先生を、複数の日本人で囲って、ワイワイ語り合うタイプの会話は、社交という意味では非常にいいものではある。しかし、「英語を身につけたい」という意味では、どちらかといえばマイナスの効果のほうが大きいものだ。 こういったな「英会話喫茶」の類でアルバイト経験のあるネイティブから聞いた話だが、この手の学校や「喫茶」の常連になっていく人は、英語力が停滞する人が多い傾向にあるという。
理由はたくさんあるはずだが、英語力を磨くより、語り合うことそのものに意識が行くからだと考えられる。相手が誰であろうと、外国人であろうと、ある程度親しくれば、多少の言い間違い、変な言い回し程度はそのまま必要に応じて良いように解釈して、会話を進めることになるので、本来立ち止まるべき英語学習の修正ポイントを無視してしまうからだろう。
英語の音を聞きたい、会話表現を習いたいというのなら、英会話学校に通うことがベストな選択かどうか再考してみよう。もし、英会話学校に行くメリットがあるとしたら、実際にネイティブと会話ができ、英会話講師という立場から、自身の発音なり表現が間違っていたらその場で教えてくれる、という点につきる。
それは講師と生徒の立場だからできることであり、一般の人間関係なら、相手の言い間違いをわざわざ訂正などせず、腰を折らずに話を進めてしまうのが普通だからだ。学校に通う場合は、それを生で体感できることに大きなメリットがあるはずである。
そのメリットが体感できないような学校や講師はハズレを引いた可能性がある。仮に間違いを許容してそのまま会話を前に勧めてしまうような講師であれば、講師の変更なども主張しよう。
英会話学校でも、カリキュラムもいい加減か、他社のコピーそのもので、あまり通う意味のないところもある。 特にインターネット経由で授業を選べるようになっている現在では、自分の時間を消費してまで通うほどの学校かはよく考えるべきである。 悪い例の典型例として、日本人講師が、授業中に説明を日本語でやるような学校は、正直時間の無駄である。日本語が介在するのであれば、適当な大学受験予備校の英語の授業のほうが、まだ有益だ。
実践的な使える英語を身に着けたいなら、日本語にイチイチ訳してくれるような学校は、まず選んではいけない。 学校が良いとか講師が良いとかの意味ではなく、英語を使えるようになるという目的に逸れていくからである。逆に、そういった授業は、英語は使えるようにはならなくても、わかるようになる気がするので、受講生は悪い気はしないものでもある。ハマらないようにしよう。
