表現を単純化する技術で「実践力強化」せよ!
Jan 17, 2021/ 更新日:Feb 17, 2021
表現を単純化する技術を磨け
自分の言いたいことを英語で自由に話せるようになるためのコツがある。 それは、自分の言いたいことそのものを、自分の現在の英語力で表現できる程度にまで単純化することだ。
表現を単純化するって、幼稚では?
日本語の世界でも、難解な技術用語や法律用語をもう少し易しく言ってくれということが多々あるはずだ。
ここで言う、表現を単純化はそういうことではない。
技術用語や法律用語は、専門的な内容が圧縮された歴史的にも意味があるものが多く、簡単にはならないことが多い。 本稿で取り上げたい「表現単純化」は「わざわざそんな言葉を使わなくても、もっと簡単に表現できる」といった程度のものである。
例えば「貴殿を有罪だと看做す」なんて言って(書いて)みたところで「看做す」という意味を、発言者自体がよく理解せずにやってしまっていることがある。この例なら「あなたが犯人に違いない、よっぽどの証拠でも立証できないかぎりオマエは有罪だよ」と言いたいのであれば、その表現で適切ということになる。しかし「あなたが犯人でと思う」という程度のことを言いたいだけで、このような表現をしてしまうのは賢明ではない。
最重要語2,000語と高校1年までの文法を使えるようになれれば、自分の言いたいことを表現できると既に説明した。しかし、言いたいことそのものを単純化できるようにならないと、「自由に」「流暢に」言いたいことを表現することは難しい。
英語の例を考えてみる。①「この本は私を成長させてくれた。」と英語で言いたいとする。しかし、これをこのまま英文にするには難しい。自分の英語力では無理だと判断したら、別の表現を考えてみる。②「私はこの本で成長した。」が頭に浮かんだが、これでも難しい。次に③「私はこの本から色々学んだ。」が頭に浮かんだ。そしてそれを英文にしたら「I learned many things from this book.」となる。
①が頭に浮かんだとき、多くの方が「”成長させる”ってなんていうのだろう?」と悩むことになる。こういう状態になったら、悩んでも絶対に出てこない。詰まって何も言えなくなる。このような状態になったら、悩むのではなく「自分の英語力で言えるにはどう表現すればいいのだろう。」と切り替える必要があるのだ。つまり、言いたいことを努力して言おうとするのではなく、自分の英語力に合わせて言いたいことを単純化する努力をする必要があるのだ。
結果的に作った英文は、非常に単純な英語だ。自分が最初に言いたかったニュアンスとは多少異なるかもしれない。しかし、詰まって何も言えなくなるより遥かによいだろう。
ちなみに、言いたいことを単純化するのは、言いたいことが頭に浮かんだあと、日本語にする前(言語化する前)、もしくは後になる。初心者は日本語にしてから単純化することになり、上級者になるにつれて、徐々に日本語にする前に単純化することが多くなる。
表現方法を単純化するトレーニング
表現方法を単純化するトレーニングは、上記でご紹介した「リフレージング(Rephrasing)」をおすすめする。難しい英語表現を、簡単な単語と単純な文法を使ったシンプルな表現に言い換える(リフレーズする)練習だ。言い換えるときに注意して頂きたいことが2つある。
もともとの英文の意味にこだわらないこと。 文法的に間違っているかどうか自分で判断できない文章は作らないこと。 全く同じ意味の英文に言い換えることは難しい場合が多いので、大体同じ意味、もしくはニュアンスが同じ英文でいい。なるべく柔軟に、大胆に、クリエイティブに考えて頂きたい。会話文の一部の英文を言い換える場合は、話しの流れで、「自分だったらこう言う」というものが頭に浮かんだら、全く違う意味の英文でも構わない。
また、自分で文法的に正しいかどうかわからない英文は作らないようにして頂きたい。つまり、超シンプルな英文を目標するということだ。中学英語で大抵のことは表現できる。最重要語2,000語と高校2年までの文法を使えるようになっていれば表現できないことはない。
表現方法を単純化するときのコツ
表現方法を単純化する1つ目のコツは、主語を変えてみること。例えば、受動態の場合は能動態にしてみる。英語は一般的に受動態より能動態の方が好まれる。シンプルな表現になるからだ。また、主語がモノやコト(無生物主語)の場合は、人を主語にしてみる。人を主語にした方が、表現がシンプルになることが多い。
2つ目のコツは、1文で表現しようと思わないこと。特に長い英文を言い換える場合は、2文、3文に分けて表現することを考えてみる。英文を短くすればするほど、文法的な間違いは少なくなる。
慣れるまでは、英文を目で読んで、書きながら言い換え方を考えた方がよい。慣れてきたら、英文を聴いて、頭の中で考えて口に出してみよう。
