基礎英文法にこだわり「基礎力強化」せよ!
Jan 14, 2021/ 更新日:Apr 1, 2021
英文法の学習目標
大人になってから英語を習得するには文法の学習を避けて通るわけには行かない。
基本英文法を一通り理解すべし!
英語は基本をおろそかにすると途中でわけが解らなくなる。 よくある、他愛もない会話文に相づちを打つ程度で、自分の意見を表明したり、突っ込まれたりすると、まともな英文で返せなくなってしまう。
こんなときに、わけわからなくなることを防いでくれるのが文法力である。文法的に正しい英文を使っている限り、たとえぎこちなくても言いたいことは伝えることができる。
英文法は、とにかく基礎を固めることが重要だ。 受験英語、特に難関私大で出題されるようなマニアックな文法を抑える必要はない。 ド基礎の中学3年間で習った基本英文法を、徹底的に体系的におさらいするべきだ。
一般的な日本人のレベルであれば、中学3年間の基本英文法を深めれば深めるだけで、世界的にはかなり英語ができる、非ネイティブになれる。海外の英米圏に住むかなりの地位の外国人でも、文法的に正しい英語が話せているというわけではないことに気づくようになる。
話を少し反らせるが、TOEICで600点以上を得点することはさほど難しくない。 誰でも鍛えられるリスニング力だけを鍛えるだけで、それくらいの点数は誰でもできる。しかし、900点超えを意識すると、いかに文法を間違えずに得点することに行き着く。文法力があれば、リスニング力も強化される。リスニングでの聴き間違えが、文法力により補正されるからである。
その文法力というのは、極めて基礎的なものを確実に使えるようにするだけだ。 例えば、”be” 動詞が使いこなせないとか、正しい疑問文が作れないなどのレベルでは、まともな文章を書いたり読んだりはできるようにならない。あくまで耳で聞いて、雰囲気で場を理解するレベルに留まってしまう(それはそれで、結構なレベルでもあるが)。 だから、基礎的な文法力は身につけることから始めよう。 日本の中学3年間の英文法は、国際的には低レベルとは言えないので、英語ができないと自覚する人は徹底的にマスターすることを意識しよう。 英語ができる人は、わざわざ高度な英文法を駆使することを控えて、中学3年間レベルの文法を身体に染み付くくらいに使いこなせるように馴染んでしまおう。
英文法は「体系的」に基礎から積み上げることを意識するべきである。 一般動詞もまともに扱えないのに、いきなり「仮定法」を暗記でなんとかしようとするのはヤボである。 疑問文も作れないのに、現在完了形を学ぼうとするのは利口ではない。 ド基礎の中学生の日本の英語の参考書は、どれも良くできたものが多いので、基礎に躓いている人ほど、しっかり利用すべきである。 基礎の英文法の本参考書については、できる限りページを飛ばさずに、しっかり順番通りに進めていくことをおすすめする。
ただし、各ページ、各章をマスターするまで次に進むなと行っているわけではない。 わかりにくい、わからないところは目を通しさえすれば、次に進んで全く問題ない。 目を通さずに、読みもせずに目次だけみて、読みたいところだけを読む、この方法は基礎英文法学習には百害しかもたらさない。
基礎英文法は仮定法までマスターすべき!
英語が使えるようになるための英語学習法のコツは、なんと言っても目的を意識することである。
大学を含め留学先などで、単位を取るためだけの勉強と、コミュニケーションをとるための学習方法では自ずとやり方が変わってくる。例えばミュージシャンとして海外で活躍したいと夢を抱いている人、世界に羽ばたくスポーツ競技選手になりたいと考えている人が、学術目的の単取得のための英語学習をするのは、時間を浪費するだけである。
英文法も同様で、日本の英語系学科の教授陣は、世界でも一目置かれるほどの英文法の猛者である。その人達の定義する基礎英文法というのは、本ページで申している基礎英文法とは全く定義が違うので誤解ないようにしていただきたい。
話を続けると、本ページで言う基礎英文法は、最終的には「仮定法」までマスターすれば、一通り終了である。ただし、中学3年間の英文法で仮定法は出てこないと思うので、この部分については高校一年あたりの参考書に手を出す必要がある。
仮定法は奥深い分野で、初心者が深入りするとドツボにはまるので、まずは読める程度まで文法をマスターしよう。この文は仮定法であるということがわかれば良い。仮定法が使われているのに、過去のことを(過去形)言っている文章だと誤読するレベルだと、文法力が弱すぎる。鍛えるべきだ。
コミュニケーションでは、仮定法がわかるだけでなく使えるようになっていることが大切で、仮定法抜きだと、博物館入りのコンピューターと会話しているような印象を持たれてしまう。
そのため、それがわかるための基礎文法力は欠かせないのである。