英語独学のステップこと始め、「単語力」を強化せよ!
Jan 13, 2021/ 更新日:Apr 1, 2021
独学で英語は磨け!「基礎力強化」の目標と学習方法
英語を習得するにはコツがある。 限られた時間の中で、効率よく習得していくには無闇矢鱈なことに邁進しないように注意を払うことだ。 そこで、言語を構成する3つの基本要素「単語」「文法」「発音」を一つ一つチェックすることに務めるべきだ。
全般に言えることだが、いい加減にうつろに覚えていても、実践では生きないことが多い。 単語の簡単なスペルミスであっても、日本人同士なら「コイツ、学校では勉強できなかったんだな」程度で済むが、英米人相手にやってしまうと「サルに匹敵するIQの持ち主」として自己紹介させられかねない。
細かなミスにこだわり、学習速度を遅くしてしまうことは賢い方法ではないが、いい加減にやりすぎて、人前で披露できない英語力を身に着けても、いささか有益性に疑問が残る。
ミュージシャンやアーティストとして海外で活躍することを考えている方も、良い契約を取るためには、細部の間違いをおろそかにしてはいけない。
誤解しないでほしいのは、間違いはいずれ正せばいいだけのことで、正さない限り先に進んではいけないというものではない。とりあえず進んでもいいが、必ず自分の間違いは時間をおかずにつぶしておくことだ。
時間を置かずとは、個人の尺度で構わないが、せっかちな人はその場でと思うだろうし、のんきな人はいずれ、そのうちと思うはずである。どちらもアウトで、前者は学習を足踏みさせるだけ、後者は永遠に改善しないだけである。
英単語の学習目標
英語というのはれっきとした言語である。英語で書かれた便所の落書きから論文に至るまで、文化を構成する手段と言っていい。
もし自分の時間が無限で永遠に死ぬことがないのであれば、闇雲に学習することも選択肢の一つとして、主要足り得るはずである。 時間もたっぷり使え、読みたいときに読み、聞きたいときに聞く、話したいときな話すだけで、英語力は経験値として培われるはずである。 しかし、そんなことはありえない。
有限な時間の中で、効率よくマスターするには、単語を覚えなければ何も始められない。 英語の習得はここからがスタートだ。
まずは最重要語 4,000語を覚えるべし!
単語と言っても、よくよく考えると実質の単語はそれほど多く はならない。 多くは、”a” や “the” といった、ド基礎の単語で覚えることに時間がかかるようなものではない。 自分の名前や、住んでいる街の名前も単語だが、覚えるまでもなく英文表記ぐらい覚えているはずである。自分の名前が書けないようだと、自己紹介すらできないことになる。当然友人、知人、親の名前も単語の一つである。
要するに、ここで4,000語覚えよといったとしても、実質上の覚えるべき単語はそう多くはない。受験英語の4,000語などというものとは意味が違うことを強調しておく。
“get” や “make” といった、簡単だが奥の深い単語は、実は2,000語近くある。覚えること自体は簡単だが、使いこなすまでにそれなりに手間がかかる単語である。 欧米人が、英語が母国語でない人にわかりやすく説明しようとするとき、できる限りこの基本単語だけで説明しようとする。 外国人でも聞き慣れた単語であるため、耳に入ってきやすいからである。
つまり、初学者が英語を身につけるには、この2,000語にも満たない基本単語を徹底的に掘り下げ、それ以外の単語(固有名詞や専門用語)は機械的に次々と頭の中に放り込んで行く必要がある。
基本単語の方は、覚えるのが簡単でも、文法知識などと絡めて頭に入れる必要があるので、手間ひまがかかる。一方、自分のための2,000語は、「この日本語を英語でなんと言うのか」と考える手間がかかるものである。
この両者の語彙数がバランスされていれば、英米人とコミュニケーションをほぼ満足の行くレベルまで取ることができる。 文法や、誤法、用法の間違いは会話の中でも、単語の数でカバーできてしまうのだ。それほど、バカの一つ覚えであっても、単語数が多ければ多いほど、英語学習では有利になる。
固有名詞や、人の名前はバカにして覚えようとする気力が入らないことがあるかと思うが、実社会でいちばん重要なのはこの手の単語を間違えないことだ。
インテリ学者が、自分の生徒の名前を一つ間違えただけで、その生徒の信頼を失ってしまうことが、日常茶飯事に起きている。
大学入試の世界とは違って、現実社会で人の名前をたやすく間違えることは許されない。英語を使えるようになりたいのであれば、身の回りの人、商号などはしっかり使うことを心がけるべきなのだ。
覚えるべき単語を覚えよう!
2,000語といっても、どの単語でもいいという訳ではない。「最重要語」の2,000語を覚えることが重要なのだ。
「最重要語2,000語」というのは、単語を最も頻繁に使われる順番で並べた場合の、1番目から2,000番目までの単語のことだ。これらの2,000語で80%をカバーできることは既に説明したが、一方で、2,001番目から8,000番目までの6,000語では、たったの9%しかカバーしない。
「どの単語を覚えたらいいのか?」という問題は、英語学習の効率性を大きく左右する重要な問題だということがご理解できるだろう。英単語教材を選ぶ際は、掲載単語の選定基準に細心の注意を払って頂きたい。
理解できる単語と使える単語を区別しよう!
最重要語2,000語を「理解できる」ようになったら、それらを自分でも「使える」ようにしながら、「理解できる」単語を徐々に増やしていくことが最も効率的な英単語学習だ。
「理解できる」単語とは、英単語を見たり聞いたりしたときにその意味がわかる英単語で、「使える」単語とは、英語を話したり書いたりするときに頭に浮かんでくる英単語だ。このように、単語を2つに区別しながら学習することは効率性の向上につながる。
誰にも、読めるけど書けない漢字はあるだろう。また、読んだり聞いたりすれば理解できるけど、自分では使わない(使えない)日本語の単語もあるはずだ。理解できる単語を全て使えるようにする必要はないわけだ。
単語というのは、最終的には数で決まる。 アカデミックな人がこだわる「質」については、はじめは気にしなくていい。 使いこなせなくてもいいが、「数」はあったほうがいい、それが単語力である。