発音を意識すれば、英文法習得に拍車がかかる!
Jan 14, 2021/ 更新日:Feb 18, 2021
基礎英文法習得のコツは発音を意識すること!
発音と書いてしまったが、要は声に出すことである。 夜のマンションなどで声に出せない環境にいる人は、音楽室をレンタルするまでもなく、夜のトイレや、ランニングでも始めて発音しながら走ってみると良い。
要は、英文法を学習するときに、声に出すことをケチらないことである。 エリート学生がよくやるように、頭の中で妄想して覚えるといういうテクニックは使わないほうが良い。 むしろ、アナウンサー志望者が、ストップウォッチを持ちながら、ひたすら声に出して、泥臭く練習しているような状態の方が、英語学習には向いている。
繰り返すが、文法学習で例文を聞いたり、声を出して読んだりする際には、発音を意識するのがコツである。特に「リズム」と「イントネーション」に気をつけよう。
誰もが、英語は「リズム」が重要だということを聞いたことがあるはずである。 「リズム」とは、英文を発音するときの「強弱」と「スピードの差(緩急)」によって起きる。一般的に、強く発音するところはゆっくりと、弱く発音するところは速く発音される。 一方で音の上げ下げは「イントネーション(抑揚)」と説明される。 疑問文は文の最後を上げて発音するのが、典型的な例である。
このリズムとイントネーションは、「プロソディ」と呼ばれることもあり、ネイティブが理解できるように発音するには一番重要な要素である。
つまり、しっかりネイティブの発音を真似て、身につけてしまおうというのが趣旨である。
使える英語の理解には英作文は欠かせない!
英文法の理解を深めるためには、学習した文法項目を使って自分で英文を作ることである。実用的な英文がすぐに作れなくてもいいので、たとえ主語を “They” を “he” に変更するだけの英作文でも、感覚を磨くためには有益である。
時間が許せば、手で実際に書いてみる作業を行うようにする。あまりに時間が欲しい場合は、発音を意識しながら声を出して、頭の中で作文しても良い。
英文法を発展させて、その文法力を利用し作文する、これは立派な英語を扱うためのトレーニングではあるが、間に日本語を介在させずに行うことがポイントである。 日本語を介在させないことがポイントではあるが、そうするだけで、我が日本社会においてはこの事自体は、試験で点数を稼ぐする得点力に結びつかない。 しかし、英語をコミュニケーションで使えるようになるには必要なトレーニングである。
英文法は、頭で理解した気になっても、いざとなると機械的に語順が思い浮かばない程度だと習熟度は高いとは言えない。習熟度を高めるには、英文法の問題集を活用することをおすすめする。 日本語を介さずに問題を解くというのがポイントであるが、英語のままだと解答解説が理解できないケースもありえるので、ここは無理やり英英辞典を活用して解決するか、コストを考えてはじめは日本語を介在させるかは本人次第だ。
次第に日本語を介在させるという部分は学習が進めばフェードアウトさせれば良いので、何が何でも日本語を介在させない、日本語が書いてある問題集は避けるなどというようなことをする必要はない。
自分が使えそうなフレーズと一緒に覚えると効率的!
ここまで、文法を学習する際には、例文を「読み」、「聞き」、「発音し」、「書く」ことで理解を深める方法を奨励してきた。 そのときに選ぶ例文は、自分が使う可能性が高い、または使ってみたいものを選択したほうが良い。
例えば、男性なのに女子更衣室がどうのこうのなどという例文を優先してピックアップしても、使う機会はさほど高くないと言える。サッカー好きなら、有名選手が得点したようなシーンで使えるような例文は有益だ。
人それぞれ英語が必要となる場面は異なるので、自分に合った例文が多く掲載された文法書を選んで学習して頂きたい。
英文法のおすすめ教材
初心者にすすめられる教材をピックアップする。
英文法を実践的に学ぶときは、途中日本語を介在させないほうが効率がよく、学習が進むと説明した。一冊目は、初心者はしっかりチェックしておくと、初歩的なつまづきを防ぐことに役立つ。
二冊目以降は、英語で書かれて初学者向けの英文法書である。日本語で書かれた文法書とは着眼の視点が違うので、はじめは戸惑うかもしれないが、中学英語さえマスターできていれば、日本人なら誰でも読みこなせるものである。
中学 英語を もう一度ひとつひとつわかりやすく。
わざと易しく書きすぎている感すらするが、中学レベルからもう一度おさらいするにはおすすめできる一冊である。音声も付属しているので、本ページの趣旨に沿うものだ。海外旅行で会話を楽しめればよいというのであれば、本書をマスターするだけでお釣りが来る。もちろん、すべての内容を理解するだけではなく、実践的な会話で使えるようにトレーニングしておく必要がある。
Essential Grammar in Use with Answers and Interactive eBook
英語で書かれた文法書であるが、もし日本語で書かれていたとしたら、それほど大げさな文法書になるようなものでもない。 つまり、中学で習う英文法が一通り使えるのであれば、本書は難しいものではない。現に諸外国では、明らかに同学年の日本人よりもデキが悪いと思える人ですら、本書を読みこなしている。 すべて英文で書かれているが、ただのコケ威しだと思えば大したものではない。ただし、「英語で書かれた文法書を読んでいる」と勘違いしていい気にならないこと。内容そのものは大したことないからである。
全文て英語で書かれているので、英語に慣れるという意味でもおすすめできる文法書である。
English Grammar in Use 5th edition Book with answers and interactive ebook
スピーキングに力点をおいための文法書。 日本語で書かれた文法書はどうしても、「間違いない英語を書けてナンボ」という発想があって、実践向けに使うには、使う側が工夫する必要があるのだが、本書はそのまま読みすすめていくだけでモトが取れる。
内容はいいが、音声の再生が行いにくく、その点は自分で発声するなどして補う必要がある。